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リンク集
   
船上から見た神戸港の夜景
   
関門海峡を通過するトーラス
   
博多港国際ターミナル
   
博多中洲の屋台街
   
博多祇園山笠
   
釜山郊外の港に入港
   
釜山港に停泊中のトーラス
   
竜頭山公園と釜山タワー
   
世界有数の商業港・釜山港
   
別府港に停泊中のトーラス
◇スーパースター・トーラス(Super Star Taurus )のシップデーターと乗船カード
・建造年→1992年
・トン数→25,000トン
・全長→159m
・全幅→25m
・キャビン数→480室
・乗客定員→960名
・船籍→パナマ
◇クルーズスケジュール
・クルーズ期間…2000年5月8日〜12日(4泊5日)
・クルーズエリア…神戸→博多→釜山(韓国)→別府→神戸
・オプショナルツアー…博多、釜山、別府の各港で実施
日 次 年月日(2000年) 寄 港 地 発着時刻 参加した船会社主催のオプショナルツアー
5月8日(月) 神戸出港 22:00 -------
5月9日(火) 福岡入港
福岡出港
17:00
23:59
福岡フリープラン→博多駅と天神の中間にあるキャナルシティでのショッピング
5月10日(水) 釜山入港
釜山出港
09:00
20:00
釜山フリープラン→新鮮な魚介類が並ぶチャガル市場、釜山一のショッピング街国際市場と龍頭山公園見学
5月11日(木) 別府入港
別府出港
10:00
18:00
杉乃井パレスプラン→別府を代表するリゾートホテル、杉乃井パレスで温泉と新川二郎歌謡ショー
5月12日(金) 神戸入港 09:00 -------

◇クルーズ料金
インサイドルーム アウトサイドルーム ジュニアスィート エグゼクティブスィート
\38,000 \41,000 \132,000 \147,000
クルーズ料金は季節、出発日によって変化します。上記料金は今回のクルーズに適用されたものです。
◇クルーズ旅行記
私のクルーズは、神戸発着、4泊5日、38,000円、スタークルーズ社トーラス(パナマ船籍)の「韓国クルーズ」から始まった。
2000年当時は、クルーズの旅は現在(2009年)ほどポピュラーではなかった。(現在でも外国に比べればそれほどポピュラーとは言えないが……)クルーズの旅がどんなものか充分理解しないで旅行会社に勧められるまま始まったといってもいいくらいである。でも、参加してその楽しさを経験するとすっかりクルーズファンになってしまった。
上にクルーズ料金を表示したが、38,000円の人も147,000円の人も、食事をはじめ、船内で行われるナイトショウー、ミュージックショーなどを含めたイベント、船内の施設(レストラン、ジム、プール、図書館)全て同じサービスを受けることができる。価格の違いは部屋の広さ、家具、窓があるかないかの違いだと考えてもよい。
それでは、今回のクルーズの概略を見ていくことにする。

チェックインと乗船
チェクインは神戸ポートターミナル1Fのスター・クルーズ社チェックインカウンターで行なわれる。チェックインに必要なものは、パスポート、ED(出入国)カード、旅行会社が発行する予約確認書(コンファーメーションスリップ)である。チェックインが完了すると、船内での支払いに必要となる「キャビンカード」が発行される。キャビンカードを受け取ったら、出国審査を受け、いよいよ乗船となる。
乗船口では、トーラスのマスコットキャラクターとの記念撮影がある。この写真は船内のフォトギャラリーに展示されるので購入することができる。クルーズ中は、写真を撮られる機会(ドレスコード「フォーマル」の時の食事風景、船長との記念撮影など)が数多くある。それを購入するため、フォトギャラリーは乗船客の歓声でいつも賑わっている。

避難訓練(セイフティー・ドリル)
クルーズでは、乗船後24時間以内に避難訓練が実施される。この訓練は、国際海事法によって、全乗客の参加が義務づけられていると聞かされた。
緊急放送が流れたら、部屋に準備されている救命胴衣(ライフジャケット)を持参、キャビンごとに指定された集合場所に集まる。そこで救命用具の使用方法や避難離船する場合の救命艇(ライフボート)について説明が行われる。これも初めての経験で少なからず緊張した。

船内レストラン
トーラスの食事はディナーを含めて席の指定がない。朝でも昼でも指定時間内なら好きな時間に利用することができる。和食のレストランは「フォーシーズン」で、中華のそれは「セブンシーズン」である。「フォーシーズン」、「セブンシーズン」での食事はクルーズ料金に含まれているが、別料金のイタリアンレストラン「レ・ビストロ」もある。ここで食事するには予約が必要で、クルーズ料金には含まれず有料である。和食党の私はもっぱら「フォーシーズン」を利用した。

福岡博多港へ向け出港
午後10時少し前、トーラスは次の寄港地福岡博多港へ向け、神戸港の岸壁を静かに離れた。当日は天気も良く、神戸の夜景が美しく輝いていたのが印象に残っている。しばらくデッキで夜景を見ながら過ごした。その後、「本船は間もなく明石海峡大橋の下を通過します」というアナウンスがあり、大勢の乗船客がデッキに出てきた。あっというまの通過であるがそれなりの感慨はあるものだ。橋の通過を見てから自室に戻った。自室が38000円の一番安いインサイドルームなのでなにも見えないし、味気ないことこの上なしである。この失敗を教訓にして、以後のクルーズは窓やベランダのある部屋を予約することにした。

エンタテイメントショー
クルーズ中のエンタテイメントのメインイベントにナイトショーがある。毎夜午後9時と10時30分の2回上演される。今回のクルーズで一番迫力のあったのは外国人ダンサーによる歌と踊りの「ラスベガスショー」だった。ナイトショーは、日替わりで上演されるので毎日見ても飽きることはない。

船内での過ごし方
船内での過ごし方は、人それぞれだと思うが、午前6時すぎのモーニングティーから始まり、ラジオ体操のようなアクティビティ、参加型のゲーム、ピアノ演奏もある。船内新聞の時間表を見ながら参加したいものを選び楽しめばよい。深夜12時ころまで、いつもどこかで何かしらの船内プログラムが用意されている。

関門海峡大橋通過
瀬戸大橋の通過は夜中だったので、見なかったが、乗船2日目の午後、トーラスは関門海峡大橋を通過する。天気もよかったので、乗船客の多くが甲板に出て、大橋の下を通過するのを見上げていた。狭い海峡なのにたくさんの船が航行している。25000トンのトーラスは、クルーズ船としては小型なのだが、階層が高い(10デッキまである)せいかまわりの船よりは結構大きく見えた。

博多港入港と市内観光
午後5時前に博多港入港。物販店が数多く入っている博多中心街のキャナルシティへバスで行き、その後は市内の自由散策をした。話では聞いたことのある中洲の屋台街にも行ってみた。日暮れ前で少し時間が早いせいかお客さんで混雑している感じはなかったがもういい気分になっている人もいた。見るだけではつまらない。しかし、酒は飲めない体質なので「おでん」だけ味わって中洲を後にした。その後博多祇園山笠に関する展示物などを見学してトーラスに戻った。

博多港出港
深夜11時59分に出港と予定表にある。変な時間の出港だと不思議に思ったが、深夜の12時を超えるとターミナル施設の使用料が1日分加算されるのかも知れない。

カジノが開店
博多を出港して、公海に出るとカジノが開店する。船内ではカジノでの遊び方に関するパンフレットも準備されているし、ポーカ、ブラックジャック、ルーレットなどのルール解説の時間も設定されている。ちなみに、昨夜は賭博が公認されていない日本国内を航行したのでカジノの営業はなかった。

釜山港入港
乗船三日目の朝、釜山港に入港した。釜山港は世界でも有数の商業港だから設備の整った港だろうと考えていたのに、トーラスが入港したのは釜山郊外の高層住宅が林立するところで、旅客ターミナルなどの港湾施設が何もない岸壁のみの港だった。

船会社主催のオプショナルツアー
チャガルチ市場、国際市場、龍頭山公園などを巡るオプショナルツアーに参加した。
チャガルチ市場は韓国最大級の海産市場(魚市場)で新鮮な魚介類が豊富に売られている。タコやイカは生きているし
頼めばのその場で料理してくれる店もある。
国際市場は釜山一のショッピング街といわれている。道幅も狭いのに道路中央に食べ物の露店があるので、並んで歩くにも一苦労する。しかし、ないものがないといわれるほど商品が豊富で観光客を含め多くの人で賑わっている。
竜頭山公園は釜山市民の憩いの場といわれ、お年寄りたちが集まって運動したり、談笑したり、木陰では将棋のような盤を囲んで勝負に熱中していた。この公園内にある高さ120メートルの釜山タワーからは釜山港はじめ釜山市内が一望できる。
昼食は本場の骨付きカルビの炭焼きだった。これは意外とうまかった。

午後8時、釜山港を出港し、別府へ向かう。

乗船4日目、午前10時、大分別府港に入港。

船会社主催の杉乃井パレスプランに参加した。
別府を代表するリゾートホテルパレスで温泉と歌謡ショーを楽しんだ。この日は、昔「東京の灯よいつまでも」を唄いテレビでもおなじみの新川二郎歌謡ショーだった。

午後6時、別府港を出港し、神戸港へ向かう。

キャプテン主催のガラ・ディナー
この夜がクルーズの最終日となるので、クルーズのメインエベント、キャプテン主催のガラ・ディナーがある。
ディナーの前には、トーラスのオフィーサーが勢ぞろいしたカクテルパーティーも開かれた。
ドレスコードはインフォーマル(スマートカジュアル)で男性、女性とも少しおしゃれ楽しんでいるようだった。
スター・クルーズでは、カジュアル、インフォーマルという二つのドレスコードのみである。ダークスーツ着用のフォーマルコードはない。日本人には親しみやすいクルーズ船といえるかもしれない。初めは堅苦しく思っていたキャプテン主催のガラ・ディナーだったが楽しい雰囲気のうちに終わってしまった。

乗船5日目、午前10時神戸港に帰着。
このようにして38000円、4泊5日の初めてのクルーズが終了した。格安なクルーズだったが、クルーズの楽しさを感じることができたのでよかった。外国船でありながら日本語が通じるという点も良かった。
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